マイホームの土地探しを進めるなかで「擁壁工事」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
擁壁工事が具体的にどのような工事で、どのくらい費用が必要なのかわからないという方も多いはずです。
そこで今回は、土地の擁壁工事の概要と種類、工事費用について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
土地の擁壁工事とは?どんな土地に必要なのか知っておこう!
擁壁工事とは、高低差のある土地の斜面を安定させる工事のことをいいます。
高低差のある土地は、さまざまな圧力によって斜面が崩壊しないよう土留めをしなければなりません。
擁壁工事では、鉄筋コンクリートやコンクリートブロックで斜面を覆うことで土砂崩れを防止しています。
土地に擁壁工事を施すかどうかは、各自治体が定める「がけ条例」に従わなければなりません。
自治体により諸条件は多少違いますが、おおむね土地の高低差が2m以上ある場合は擁壁工事が義務付けられています。
土地の擁壁工事にはどんな種類があるのか?
擁壁工事には、鉄筋コンクリート、コンクリートブロック積み、石積みの3種類があります。
一般的に用いられるのは鉄筋コンクリートの擁壁で、構造計算が容易で土地に対して垂直に設置可能なため、敷地を有効活用できることが特徴です。
コンクリートブロック積みや石積みの擁壁は、鉄筋コンクリートに比べて費用が安くなる傾向にあります。
原材料や施工方法にも依りますが、コンクリートの寿命は50年程度といわれており、経年劣化で鉄筋コンクリート・コンクリートブロックの擁壁が壊れることは基本的にありません。
しかし、擁壁に設けられた水抜き穴が正常に機能していない場合は水圧で破壊されることがあります。
水が抜けていない穴などがあれば、速やかに施工会社に相談しましょう。
土地の擁壁工事にはどのくらい費用がかかるのか?
一般的な鉄筋コンクリートの擁壁であれば、1㎡あたり5万円~10万円程度が目安です。
ただし、土地の勾配が急で擁壁工事の難易度が場合などは費用が高くなる可能性があります。
なお、擁壁工事に対して、自治体から補助金が支払われることがあるので、申請前に役場に問い合わせておくと良いでしょう。
また、50年以上前に主流だった石積みの擁壁は、現行のがけ条例に適合していないことがあります。
その場合は、改めて擁壁工事を施さなければならないため、中古住宅を購入する際の注意点として覚えておきましょう。
まとめ
今回は、土地の擁壁工事の概要と種類、どのくらい費用がかかるのかについて解説しました。
建物の建築申請は、擁壁工事の許可が下りてからおこないます。
擁壁工事の申請から許可までおおよそ1か月前後かかるので、早めの申請をおすすめします。
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