「囲繞地」とは何か？売れない理由や売却のポイントをご紹介！【センチュリー21不動産情報センター】

不動産売却を検討しているなら、囲繞地について知っておかなければなりません。
しかし、聞き馴染みのない言葉であるため、具体的な意味や内容を知らない方も多いでしょう。
そこで今回は、囲繞地とは何か、そのような土地が売れにくい理由や売却時のポイントをご紹介します。

不動産売却で知っておきたい「囲繞地」とは何か

囲繞地（いにょうち）とは、袋地を取り囲む土地を指します。
袋地は無道路地、つまり他の土地に囲まれて公道に通じない土地のことです。
相続などによって代々切り分けていくうちに、道路に接しない袋地や袋地を囲む囲繞地が誕生します。
袋地の所有者が生活するためには、囲繞地をとおって道路に出なければなりません。
そこで重要なのが、囲繞地通行権の存在です。
これは、道路に接していない土地の所有者が通行を目的とした囲繞地に通路を設けられる権利で、原則拒否できない特徴があります。
袋地の所有者が囲繞地通行権を行使した場合、囲繞地の所有者はそれに従う必要があります。

▼この記事も読まれています
新築戸建ての引き渡し日の流れと持ち物をご紹介！

囲繞地が不動産売却しにくい理由とは

囲繞地は、袋地と違って再建築が可能な土地なので、袋地ほど売れにくくはないですが、通常の土地よりは売れにくくなります。
前述した通り、袋地の所有者には囲繞地通行権が認められており、袋地の所有者が敷地内を通行することで、プライバシーや防犯面で不満を感じる人もいます。
囲繞地通行権は拒否できないため、対処方法もありません。
法律とはいえ、敷地内を通行されることに嫌悪感を抱く人も多くいます。
袋地ほど囲繞地は売れにくくはないですが、囲繞地通行権の影響で通常の土地よりは売れにくいのが実情です。

▼この記事も読まれています
空き家で火災が発生！よくある原因は？所有者が負う責任も確認！

囲繞地を売却する際のポイント

囲繞地の売却にはいくつかのポイントがあります。
一つ目は、袋地とセットで売却する方法です。
袋地とセットで売却する場合は、「一緒に売却する方法と袋地の所有者と一緒に売りに出す」「袋地を買い取ってから囲繞地」2つの選択肢があります。
囲繞地と袋地を一緒に売却することで1つの大きな土地となるため、通常の土地と同じように売却することができます。
二つ目は、袋地の所有者と等価交換をする方法です。
等価交換は土地と土地を交換するという方法で、同一種類で資産価値が同じ場合、譲渡所得税の交換の特例が利用できます。
また、接道義務を満たしている幅の通路を提供することで、袋地の所有者にとってもメリットが生まれるため応じてくれる可能性が高くなります。
三つめは、特殊な土地に強い不動産会社に依頼することです。
囲繞地は、特殊な性質を持った土地なので、そういった特殊な土地に強い不動産会社に売却や仲介、買取りを依頼することで売却できる可能性があります。

▼この記事も読まれています
廃業時に法人名義の不動産売却はできる？その方法や流れをご紹介！

まとめ

囲繞地とは、袋地を取り囲む土地のことを指します。
このような土地が売れにくい理由の多くは、囲繞地通行権が大きく関わってきます。
売却時には、袋地と共同で売却するか、特殊な土地に強い不動産会社に依頼するなどがあるので、目的に合わせて選びましょう。
大阪市の不動産売買はセンチュリー21不動産情報センター 弁天町店にお任せください。
お客様の不動産売買を全力でサポートいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。